町民の声
02
菅原 里圭さん
釧路市出身。出店先を探していた時期、「白糠町商工会の担当者が一番丁寧に話を聞いてくれた」ことが移住の決め手になりました。
釧路市で無店舗型のベーカリー「やわやわ」をお母さんと営んでいた菅原さん。「売るだけでなく、空間を持ちたかった」と、実店舗階上に踏み切りました。
店名の「チプ」はアイヌ語で「丸木舟」という意味。釧路湿原でカヌーに乗った時に道東の自然の豊かさに改めて感動したこと、また、今後の人生を舟に乗ってチャレンジしていくような気持ちで送っていきたいと考えたことが由来です。
白糠町に出店したのは、釧路からドライブがてら来てもらえる距離感を重視したから。「特別な日に選んで貰える場所」を目指しています。
およそ築50年とされる元美容室の建物をDIYでリノベーション。「90日でお店を完成させるぞ!」とSNSで宣伝すると、友人知人以外にもお手伝いや資材の提供を申し出る人が現れ、多くの人のサポートを得て改行にこぎつけました。
イメージのベースは、韓国で見つけてきたベーカリーカフェだそう。「塩パンメインとかベーグルメインとか、ジャンルを特化した商品構成と、映えるメニューが参考になりました」。菅原さんは、ドーナツ各種あんバターを主力商品としています。
「やわやわ」でも大人気のドーナツは、ふっくらもちもちの記事が自慢。口当たりの軽いクリームを詰めていて、レモンやピスタチオといったフレーバーのバリエーションも楽しめます。
パンは季節の食材を使うため日々入れ替わりますが、あんバターは常に用意する定番で、祖母直伝の自家製あんに動産バターがマッチすると評判です。
ほとんどのパンに自家製酵母を使いつつも、「自家製酵母の店」で売るつもりはないと菅原さん。求める食感によってはドライイーストも利用します。機構などの環境変化も加味して、一つ一つを一番美味しくつくるための素材や製法を模索するのが面白いのだそうです。
開業から3カ月ほど経ちましたが、菅原さんがやりたいことはまだまだあるようで、カフェスペースを利用した移住者交流会や、「パン飲み」を楽しむ夜営業、パンを含めた発酵料理教室などアイデアが尽きません。
並行してトレッキングガイドの仕事もしているので、「夏がガイドの繁忙期だから、新しいことには秋になってから手をつけようかな」と笑います。
ふらりと立ち寄る日は菅原さんやお客さんと何気ない会話を弾ませ、特別な日は時間を忘れてのんびりくつろぐ。そんな使い方ができたら素敵ですね。